by kollwitz2000 カテゴリ
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2006年 12月 04日
ここ数日の朝鮮総連への弾圧と、弾圧への批判がほとんど聞こえてこないことに、驚き、かつ呆れている。「メディアが沈黙している」だけではなく(むしろ弾圧を煽っているわけだが)、ネットにおいても事態はほとんど同じだ。
誰でも気づくように、これはサリン事件直後のオウム真理教と同じ扱いだ。オウムへの措置の是非はさておき、そもそも総連がサリン事件並みの社会への脅威を与えたのか、また、与えているのか。 今後、総連が日本人を拉致する恐れがあるからなのか?そうではあるまい。また、拉致問題への総連の関与が疑わしいならば、「別件逮捕」のようなケチな手は取らず、その容疑で追求するべきだろう。 総連が北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)へ資金や物資を送ろうとしているからなのか?そもそも、総連が北朝鮮に送ること自体が否定されるべきではないと考えるが、現実にも、現在の徹底した対北朝鮮制裁の下では送ることは不可能だろう。ましてや、容疑に上がっているのは点滴薬といった人道上のものだ(それにしても、「生物兵器への転用可能性」を説明する「専門家」が出てこないのは何なのか。攻撃の際の最低限の手続きすら必要とされていない)。 要するに、これはオウムへの扱いとは異なり、純粋な総連いじめ、在日朝鮮人いじめでしかない。 何度でも強調しておく必要があるが、在日朝鮮人が朝鮮学校という民族教育の場を持てたのは、総連の力なくてはありえまいし、今後もそうだろう。私は受験の必要上、ずっと日本の公立・私立学校だったが、朝鮮語や歴史を学べる場として、また、日本の学校でのように民族差別を気に病まなくてもよい場として(私は本名で通っていた)、朝鮮学校は憧れの対象だった。近年、日本の朝鮮人差別は一層酷くなっているので、朝鮮学校という場での民族教育の必要性はますます高まっている(また、ビジネスや文化など、朝鮮語(韓国語)をマスターしておくことの付加価値も昔より格段に高くなっている)。日本社会でも、朝鮮学校出身者が数多く活躍しているのは周知の通りだ。 総連が数多くの誤りを犯してきたことは明らかである。だが、民団が民族教育や在日の権利擁護をまともにやってこなかったし、現状の組織力ではやりようがない以上、在日としては総連の役割は評価せざるを得ないし、組織を潰そうという動きには反対せざるを得ない。現在、総連をバッシングしている日本人、そのバッシングを黙認している日本人は、在日の民族教育の問題をどう考えているのか。今後、どうなればいいと考えているのか。見解を明らかにすべきだろう。 安倍政権は、北朝鮮の封じ込めの必要上と財界の要請で、靖国問題や歴史認識では中韓に譲歩せざるを得ない。その分、ナショナリズムの高揚の手段として、北朝鮮バッシング、総連攻撃をヒートアップさせるだろう。説明するまでもないが、新自由主義で切り捨てられる層や没落予備軍の社会統合のために、ナショナリズムの高揚は不可欠だからだ。 今回の弾圧もそういう流れの中にあると思われる。左派の一部に「安倍は首相になって穏健になった」という認識があるようだが誤りだ。中韓への譲歩と総連弾圧は表裏一体である。今回の総連弾圧が、対北朝鮮制裁上の有効性すら疑わしい「いじめ」でしかないのも、これが対内的ナショナリズムの高揚の必要上から執られた措置であることを示している。そしてこの動きはますます酷くなるだろう。
by kollwitz2000
| 2006-12-04 06:11
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