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2006年 12月 05日
安倍晋三の『美しい国へ』についての論評は山のようにあり、私も全部読めているわけではないが、どれを読んでも肝心な点に触れていないように思われる。
私の見るところでは、この全232頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(1979年)をめぐる一節だ。 「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。 もちろん、人質にされている大使館員たちの家族に配慮するという意図からだろうが、アメリカは一丸となって事件に対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである。国益がからむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(『美しい国へ』87~88頁。太字は引用者) 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。そして、総連弾圧をめぐる日本の状況は、安倍の狙いが実現しつつある(既に実現した?)のを物語る。 安倍政権を批判する左派は山のようにいるが、安倍の拉致問題への野蛮な対処の仕方や、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)バッシング、総連攻撃を黙認している時点で、君たちは負けているのだ。 和田春樹は、「最近(注・2001年5月)の講演」で、「本気で憲法第9条を守ろうとするなら、日朝国交正常化を何より実現させねばならない」と主張していたという(『日朝条約への市民提言』明石書店、2001年)。小泉訪朝前の発言であるが、現在でも、いや、現在こそそれは正しい。
by kollwitz2000
| 2006-12-05 02:03
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