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2010年 02月 12日
既述のように、佐藤は被告準備書面(2)で、論文「<佐藤優現象>批判」(以下、論文と略)内の9箇所について、佐藤の発言を「曲解している」などと主張している。今回は、この9箇所のうちの4箇所目を紹介しよう(1箇所目、2箇所目、3箇所目については既に述べた)。
今回の論点は、佐藤が、アメリカが主張してきた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の米ドル札偽造問題が,アメリカの自作自演だった可能性が高いという『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事を、「北朝鮮の情報操作」だと、いかなる反証の根拠も示さずに断定していた件である。 前回に引き続き、これまた、佐藤はここで形式論に終始しているのだが、鑑賞のポイントはそこだけではない。なんと、「反証の根拠」として佐藤が挙げたのは、手嶋龍一の『ウルトラ・ダラー』(新潮社)だったのである(しかも、佐藤側は「手嶋」を「手島」と、『ウルトラ・ダラー』を『ウルトラダラー』と誤って表記している。)。いや、さすがにこれはないのではないか。小説を「反証の根拠」だと言い張る姿勢には呆れざるを得ない。『ウルトラ・ダラー』の主人公の外交官(田中均がモデルと思われる)は、母親が在日朝鮮人の北朝鮮工作員で、だからこそ日朝交渉に邁進している、ということになっている。「反証の根拠」として挙げるくらいであるから、佐藤はもちろん、この設定も真実だと言ってくれるに違いない。 今回争点となっている私の論文内の記述は、原告準備書面(2)でも引用しているが、 《アメリカが主張してきた北朝鮮の米ドル札偽造問題が,アメリカの自作自演だった可能性が高いという欧米メディアの報道に対して,佐藤は「アメリカ政府として,『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら,証拠を突きつける形で反論するとアメリカの情報源と情報収集能力が明らかになり,北朝鮮を利してしまうからだ」と,いかなる反証の根拠も示さずに(反証の必要性を封じた上で),「北朝鮮の情報操作」と主張しているが》 という箇所である。 まずは、いつものように、佐藤側の主張、被告準備書面(2)の該当箇所を紹介する(下線強調は原文)。 ------------------------------------ (5)「論文」130 頁上段10行目~12行目 《・・・いかなる反証の根拠も示さずに(反証の必要性を封じた上で)、「北朝鮮の情報操作」と主張しているが》との記述がある。 しかしながら、以下のとおり、反証の根拠は示している(下記下線部分)。 すなわち、フジサンケイビジネスアイ「地球を斬る」2007年3月22日「北朝鮮の情報操作」(乙5号証)において「筆者は、アメリカが偽札を作成したという一連の報道は北朝鮮による巧みな情報操作と考えている。筆者は何もCIAを擁護しようと思っているわけではない。 CIAが過去も現在 も乱暴な工作を行っているのは事実であるが、特にCIAは官僚化しているので、議会に露見した場合、CIA組織自体が解体されてしまうような偽ドル工作に関与することは、(仮に一部の工作担当官がそれを望んだとしても)不可能である。 アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカの情報源と情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ。もっともわれわれ日本人は幸運だ。小説という形態であるが手島龍一氏の『ウルトラダラー(新潮社)を読めば、北朝鮮がアメリカ造幣局の特殊用紙をどのように盗み、ドイツ製印刷機を中国経由でどのように手に入れたかなどの秘密がわかる。」 ------------------------------------ この箇所については、佐藤側の主張はこれで全部である。以下は、私の反論(原告準備書面(2))である(太字強調は引用者)。 ------------------------------------ (5)「論文」130 頁上段10行目~12行目 被告は,原告の「論文」の《アメリカが主張してきた北朝鮮の米ドル札偽造問題が,アメリカの自作自演だった可能性が高いという欧米メディアの報道に対して,佐藤は「アメリカ政府として,『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら,証拠を突きつける形で反論するとアメリカの情報源と情報収集能力が明らかになり,北朝鮮を利してしまうからだ」と,いかなる反証の根拠も示さずに(反証の必要性を封じた上で),「北朝鮮の情報操作」と主張しているが》との記述について,「反証の根拠は示している」と主張している。 だが,これは被告の「曲解」と言うほかないのであって,原告は,「アメリカが主張してきた北朝鮮の米ドル札偽造問題が,アメリカの自作自演だった可能性が高いという欧米メディアの報道」に対して,被告佐藤が,根拠を示さずにそれを「北朝鮮による巧みな情報操作」と述べていることを指して,「いかなる反証の根拠も示さずに」と記述したのであり,また,被告佐藤が「証拠を突きつける形で反論するとアメリカの情報源と情報収集能力が明らかになり,北朝鮮を利してしまうからだ」と,北朝鮮が偽ドルを作っている証拠をアメリカ政府は提示できないとしているにもかかわらず,「北朝鮮による巧みな情報操作」だと主張していることを指して,「( 反証の必要性を封じた上で)」と記述したのである。 したがって,被告が,「反証の根拠は示している」との主張の根拠として挙げている,「特にCIAは官僚化しているので,議会に露見した場合,CIA組織自体が解体されてしまうような偽ドル工作に関与することは,(仮に一部の工作担当官がそれを望んだとしても)不可能である。」という箇所は,被告佐藤が「『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事」を「北朝鮮による巧みな情報操作」と主張するための根拠となっておらず,被告の主張は失当である。 また,被告は,「反証の根拠は示している」との主張の根拠として,「もっともわれわれ日本人は幸運だ。小説という形態であるが手嶋龍一氏の『ウルトラダラー』(新潮社)を読めば,北朝鮮がアメリカ造幣局の特殊用紙をどのように盗み,ドイツ製印刷機を中国経由でどのように手に入れたかなどの秘密がわかる。」という箇所も挙げているが,小説がそのような根拠たりえないことは明白である。被告の主張は失当である。
by kollwitz2000
| 2010-02-12 00:00
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