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2011年 03月 31日
2.
佐藤による菅政権への「翼賛」の呼びかけを批判することは必要ではあるが、他方、これは佐藤による菅や枝野ら政権幹部の政治家への露骨な擦り寄りと見ることもできる。 佐藤が言論界において、小沢一郎を最も精力的かつ露骨に擁護していた人物の一人であったことは広く知られたことであろうが、小沢の民主党党首選敗北と強制起訴の後の佐藤の言論活動の焦点は、小沢の没落というリスクに備えて、自らが提灯持ち役を務めることのできる政治家を探すことにあると言ってよい。その対象として、佐藤が最も熱心に媚を売っていた政治家が、菅政権で外相を務めていた前原誠司である。佐藤の前原への露骨な追従については、目取真俊氏がブログ「海鳴りの島から」で繰り返し指摘・批判している。 その最たるものが今号(2011年4月号)の『中央公論』での佐藤の文章で、佐藤は「前原外相の訪露と隠徳」と題して、読んでいるこちらが恥ずかしくなるような前原への賞賛を披露している。私はこれを読んで爆笑してしまった。私はこれを発売日(3月10日)に読んだのだが、周知のように、前原はこの発売日の数日前に外相の辞任を余儀なくされており(3月6日)、(一時的に)失脚していたからである。佐藤は原稿入稿時には前原が失脚するとは予想もしていなかったのだろう。月刊誌の弱点が露骨に出たケースである。 それで、佐藤はどうするのか、と思っていたところ、この菅(政権)への「翼賛」の呼びかけが出てきたのである。菅も言論界では完全に四面楚歌状態であり、以前指摘したように、菅はリベラル・左派をはじめとした言論界の利用に極めて積極的であるから(全く成功していないが)、党首選の際にはあれほど菅を罵倒した佐藤に、菅は利用価値を見出して拾ってくれるかもしれない。 佐藤の政治家への擦り寄りは、単に佐藤のパーソナリティのせいによるのではなく、<佐藤優現象>に構造的に内在しているものである。 このブログで何度も指摘しているように、<佐藤優現象>はリベラル・左派の転向現象であるが、その転向とはリベラル・左派が「現実主義」的たらんとするものである。そして、リベラル・左派にとっての「現実主義」とは、実現可能なオルタナティブを提示するというよりも、特定の「現実」の有力政治家と結びつきを持つ、ということだったのである。前にも書いたように、「下から」の市民運動の道に絶望したリベラル・左派が「上から」の社会的影響力行使を目指したのが<佐藤優現象>であり、だからこそ特定の政治家とリベラル・左派の編集者・大学教員たちとの媒介役としての佐藤の価値は上昇し、リベラル・左派論壇での佐藤批判はタブー化する。このようなからくりになっているがゆえに、佐藤は構造的に特定の有力政治家との結びつきを必要とせざるを得ないのである。 「眼光紙背」での「菅直人首相は官邸から動いてはならない」なる記事で、佐藤が、民主党の政治家たちに助言や「お願い」をしているのも、佐藤が民主党の政治家たちに影響力を持っているということにしたいという佐藤の志向性の現われである。もちろん、利用価値があると見なされれば、山口二郎と民主党の関係のように、これらの政治家は佐藤を「ブレーン」ということにするだろう。 (つづく)
by kollwitz2000
| 2011-03-31 00:00
| 佐藤優・<佐藤優現象>
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