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2011年 04月 02日
3.
佐藤の言説戦略は、「論壇」やマスコミ、大衆間で<左右を超えて>共有される漠然とした(おおむね排外主義的な)社会的気分をいち早く察知し、その社会的空気の中で最も極端な「立ち位置」を選択し、精力的に主張を展開する、というものである。今回の震災・原発問題に関しても、日本社会において今後、ナショナリズムが爆発的に昂進化するとの見通しの下、最も極端な「立ち位置」を選択して言論活動を展開する、という戦略をとっているように見える。今回のこの賭けはどうだろうか。 実際に、今回の震災・原発危機によって、ナショナリズムの拡大」現象が生じている、といった指摘が、「論壇」的知識人のものも含めて、ウェブ上では散見される。週刊誌の見出しなど見ると、「がんばろう!!日本」といった活字が躍っており、左派系も含めて、「論壇」やマスコミはそうした方向に動いていく可能性が高いように見える。また、メディア上でもそのようなキャンペーンが盛んであることは周知のことである。 だが、私はこうした認識には懐疑的であり、日本社会の大衆感情は必ずしもそのようには動いていないし、そう簡単には動かないのではないか、と考えている。今回の危機があまりにも深刻であることと、「がんばろう!!日本」式のキャンペーンがあまりにも空疎であることから、大衆感情は佐藤が提唱する「頑張れ東京電力!」という方向ではなく、政府や東電の隠蔽体質への懐疑(的沈黙)の方向に向かっていると思う。 今号の『週刊新潮』を立ち読みすると、西原理恵子が佐藤との共同エッセイの中で、批判はいらないから、心温まる、元気の出る話をしようよ、という(佐藤がまさしく推奨する)文章を書いていた。西原のような、マスコミに寄生するタイプのつまらぬ漫画家がこうした発言をすることが特徴的であり、こうした言説は、大衆感情からは浮き上がっているように見える。日本においては、大衆よりも、インテリや亜インテリ、マスコミ関係者の方が、蒙昧かつ「日本的」に駄目であることは周知のことである。 今後「ナショナリズムの拡大」が確認されるとすれば、それは「大国」日本の没落への危機感という形で恐らく出てくるであろうが、「<佐藤優現象>批判」で指摘したように、それは大衆というよりも中間層の危機意識から生じるだろう。 (つづく)
by kollwitz2000
| 2011-04-02 00:00
| 佐藤優・<佐藤優現象>
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