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2016年 03月 02日
オーエン・ラティモア『アジアの情勢』(小川修訳、日本評論社、1950年11月。原書The Situation in Asia は1949年刊)から引用する(前掲書、126~127頁。漢字は当用漢字に改めた)。「敗北を抱きしめ」たとされる戦後の日本社会に関する、簡潔にして明晰な説明だと思う。
<東京の政策は、第80議会〔注:アメリカ合衆国第80議会、1947年1月~1949年1月〕がまず近づくにつれて、またそれがはじまったのに件なって、反響を示した。(中略) この期間にあきらかとなったのは、日本の社会がまだ、ドイツの社会と同様に、病気の社会であるということであった。帝国主義というものは、ファッシズムに劣らず、なかなか根深い病気であった。立派な文句の憲法をつくったり若干の啓蒙資料を配付したりすることぐらいでその病気を治そうとしても、とてもできない相談なのである。帝国主義やファッシズムが一民族を把握しうるかどうかは、それらのものがその民族に何かを与えうるかどうかにかかっている。真珠湾よりはるかに以前に、長い間、きわめて多数の日本人が帝国主義からきわめて多くのものをえていた。台湾、朝鮮、また後に満洲は、大ボス連中に対する大きな利益だけではなく、仕事や旅行の権利や民族的優越感やらをまで、元来なら貧弱きわまる雇傭以外に何ものももたなかったはずの、かれら日本人に提供した。軍人だけではなく、技師や職工や新聞記者から行商人に至るまでがこれにあずかった。日本人はその隣人よりも上等な生活をしてその勘定を隣人に支払わせる権利があるのだ、というような感情がしだいに強まっていったのである。 降伏直後のニュー・ディール期に日本人がかれらの新しい民主主義について真剣であったのは、その時期にはかれらが将来に向ってみずから路をきりひらいていかねばならなくなったことがきわめてはっきりしていたからである。そうするためには優越感と特権とをすてなけれぱならなかったのだ。第80議会の時期がくると、日本をアジアの工場とロシアに対する防波堤とに仕立てることがアメリカの利益になるということを強調するアメリカの考え方が、日本人に、みずからのはたらきで実際にえたものよりももっと高い生活をする地位をアメリカがもう一度保障してくれそうに思えたために、日本人の昔の病がぶりかえした。台湾人や朝鮮人や中国人の上に君臨していた時代に慣れた生活様式をアメリカ人が支持してくれそうに思えたのである。 第80議会当時のアメリカの日本政策が現在の時期につづいてくる間には、こうした感情がはっきりとよびさまされまたしだいに強くなっていきつつあったのである。>
by kollwitz2000
| 2016-03-02 00:00
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