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2007年 01月 07日
クーンズは、女性がナチ党を支持した要因をいろいろ挙げている。主な点をまとめると、
・男女同権への幻滅。ワイマール憲法の下、男女平等が公的に謳われたにもかかわらず、社会民主党も含めて男性は政治的にも社会的にも権力を放棄しようとせず、「男女平等」の理念に多くの女性が幻滅したこと(クーンズは、1920年代に、特に若い女性の間でフェミニズムが衰退したことを指摘している)。 ・低賃金労働への幻滅。第一次世界大戦による総動員体制下での女性の社会進出により、ドイツでは、1920年代には賃金労働者に占める女性の割合が約三分の一に達しており(アメリカでは15%)、女医や女性弁護士も続々と登場し、ホワイトカラーの事務的な仕事は若い女性に担われつつあるという女性の社会進出の「先進国」だったが(クーンズは、アメリカのフェミニストが羨望のまなざしでドイツの仲間たちを見つめていた、と報告している)、大多数の既婚女性は慢性的な重労働と低賃金にあえいでおり、アメリカのフェミニストが就労を要求したのに対し、低賃金に苦しむドイツの女性は反対に金銭のための労働から逃れることを夢見ていたこと。 ・「家族」の復権。あらゆる階層のドイツ人の間では、経済的な混乱に立ち向かうためには家族を守らねばならないという点で意見が一致していたこと。また、「新しい女性」による性風俗の壊乱がヒステリックに強調され、「家庭を守る」ことの必要性が唱えられたこと。また、「出生率の低下」の深刻化が社会的問題になり、原因が「女性の出産ストライキ」にあると主張され、「家族」の復権が叫ばれたこと。 ・「母性」の擁護。最も勢力の強かった中産階級の女性運動は、家事や育児、教育などを「女性の占有領域」とし、政治的進出よりも「女性の本来の場」という枠の中での広大な女性の世界の組織化(ヒトラーよりも早く、1920年代から彼女たちはその世界のことを自らの「生存圏」と呼び始めている)や、「母親としての役割」の社会的認知を要求していたこと。また、「母権制」に関する考察の復権(バハオーフェンの著作の復刻等)や、「母の日」(1927年に生花店団体が始めたもの)の一般への浸透などに表れているように、「母性」の意義を強調する風潮が強まっていたこと。 といった点であろう。こうした要因から、多くの女性が、公的な領域からの女性の撤退、「家庭」と「母性」の復権と尊重を強調するナチ党(女性に関する政策は体系的なものではなかったこともクーンズは指摘している)を支持したとクーンズは述べている。
by kollwitz2000
| 2007-01-07 00:52
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