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2007年 01月 07日
ジェンダーフリー・バッシングを行なっている連中が言っているのは、「家庭」「家族」の復権であり、「女らしさ」の擁護である。手元にないのでうろ覚えだが、『美しい国へ』でも、安倍は「家族のきずな」やら「家庭」の大切さ、子供を持つことの大切さを強調していたはずだ(注:この辺は、後日確認します)。『美しい国へ』を読みながら、子供のいない安倍が、子供を持つことの大切さを語るくだりで笑ってしまったが、「ヒトラーのように金髪で、ゲーリングのようにすらっとやせていて、ゲッベルスのように筋骨たくましい」人種的に純粋な子供を育てようというドイツ人の冗談(クーンズの紹介による)のように、イデオロギーの必要性は政治家個人の現実を乗り越える。安倍などある意味では「家族」イデオロギーの被害者だと思うのだが。
自民党への女性の支持率が高いのは、女性がワイドショーなど「テレビ政治」に影響されやすいから、党首である小泉・安倍の男性としての魅力が高いから、といった見解がまだ支配的である。こうした見解を徹底的に潰さなければならない。念のために言っておけば、この結果は、ナチ党が女性から支持されたのは、メディアを駆使したからではない。ナチ党がメディアを駆使できるようになったのは、1933年の政権獲得後であり、当時はテレビもなかった。 以前にも書いたが、女性の自民党への支持は、女性労働が企業社会内部で周辺的である点から説明する必要がある。「女性の社会進出」と言うが、現在の企業社会、そしてそれを支える企業内組合の下では、大多数の女性にとっては周辺的な労働者として組み込まれることしか意味しない。その場合、女性は、「家族」と「女性らしさ」を擁護して自らの社会的地位を保証し、男性ホワイトカラーをリストラして雇用機会を増やす政策を支持するだろう。こうした層と、イデオロギー的により保守的な専業主婦層の合同で、ほぼ女性からの得票は説明できると思う。もちろん、同一労働同一賃金が望ましいことは言うまでもないが、それを主張する政党(社民党)が力を持たない以上、自民党か、棄権ということになるのではないか。 荷宮和子は、1989年の参議院選挙で社会党が大勝した理由について、80年代に大量に社会進出した女性労働者――フェミニストではないが「フェミニズムのようなもの」を支持した――が、土井たか子率いる社会党ならば男性中心社会を是正してくれると期待して投票したからだとする(『なぜフェミニズムは没落したのか』。この指摘の画期性については後日また触れたい(注:手元にないので後日、ちゃんと確認します))が、小泉・安倍政権において、同じような現象が逆方向で進んでいるのではないかと思う。男性中心社会への変革ではなく、変革の可能性への幻滅という点からの。 ジェンダーフリー・バッシングへの対抗は、主張それ自体への反論だけではなく、企業社会(組合も含めた)の男性中心主義の変革と、家族イデオロギーをどう乗り越えるかの代案が必要だろう。後者は私にも今のところ成案はないが、前者に関しては、同一労働同一賃金など、実現すべき課題はいくらでもある。ジェンダーフリー・バッシングは、女性にだけ影響を与える問題ではない。クーンズは、「反ヒトラー派は当初からヒトラーの旧式な政治見解を直接的に攻撃していたものの、彼の社会革命の中核である性と人種については、ほとんど指摘されることがなかった」(上巻、203頁)と述べている。ここで有効に対抗できない限り、安倍政権には勝てまい。
by kollwitz2000
| 2007-01-07 00:54
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